へそまがり

型紙を引いてみるのは面白くもあるけれど、ときに疲れる作業でもあり…
きっと失敗続きだったからその余韻かもしれません。
少々疲労感をおぼえながら、新原型でのブラウスの型紙ができました。明日切り抜いて、裁断くらいまでできればと思っています。
新原型の事とか、ちょこちょこ書きたい事を思いつくのだけれど、とりあえずこれを縫い終わってからとじっとがまんしています。てか、縫って着てみないとわからんし(笑

昔(大昔)、家庭科でパジャマやスカートを作ったときは「型紙を布に待ち針でとめてチャコペーパーを挟んでルレットで印をつける」やり方でした。そして縫い代をつけながら裁ちばさみで布をジョキジョキ、そして出来上がり線の少し外側をしつけ糸で縫ってから出来上がり線の上をミシンで縫う、、だったかな。
私は変な所が几帳面(というか融通がきかないというか)で、出来上がり線の少し外側をしつけ糸で縫うという事ができませんでした。どうしていたかというと、出来上がり線の上をしつけ糸で縫っていました。それも一針縫うたびにちゃんと二枚の出来上がり線の上を縫えているかどうか見ながら。
で、ミシンも当然出来上がり線の上を縫います。そうすると当然しつけ糸を一緒に縫ってしまう事に… しつけ糸だから引っぱれば簡単に切れて取れるんですが、ときどきしつけ糸をミシン糸がばっちり縫い付けていることがあるのでちょっと苦労しました。

(このことでではないけれど、だいたいにおいてこんな性分なので、へそまがり、とかそんな事をたまに言われましたが、べつに曲がっているわけではないんです。わざと曲げて反抗しているわけでもないんです。不本意だ。)

裁断もミシンかけの準備も昔は結構な手間だったのですが、今はずいぶんラクをしています。
三年程前に色々読んでいて、斬新な方法を知ったのです(というかすでにそれが普通になってた)。
まず型紙にはきっちり縫い代(たいがい1cm)をつけます。んで布の上に型紙を置いたら、待ち針は使わずにおもり(文鎮とか、缶詰とか)を型紙の上に置いて動かないようにします。それから、ロータリーカッターで型紙にそって布を裁断していきます。はじめのうちは慣れなくて心細いのですが、そのうち慣れてくると神経が太くなって、直線も金尺当てずに切っても平気になります(笑
合印は3mmほどの切り込みを入れます。ノミを使うとどこかに書いてあったのでやってみたけれどうまくできなかったので(不器用)、彫刻刀(切り出し)の先を使って切り込みを入れています。

左から、習字用の文鎮(百均にて)、ロータリーカッター、彫刻刀
文鎮に私らしき影が映っているのがちょっとみっともない、、

裁断が終わったら、縫い合わせる布の縫い代をぴったり合わせて、待ち針などでとめて、いきなりミシンで縫います。縫い代がきっちりついているので、その縫い代幅を守りながらミシンをかけてゆけば自然に出来上がり線の上を縫っている事になります。縫うときはステッチ定規を使うか、ミシンの針板に目盛りを貼り付けるか(はじめから目盛りがついているミシンもある)します。
ただし自分は衿を縫うときはやっぱり不安なので出来上がり線を書いてその上を縫います。

つまり、ルレットで布に印をつける、ミシンをかける前にしつけ縫いをする、という作業がまるまる省略できるんです。
このやり方をはじめて試したときはかなり心細くて、次からはやはりルレットで印つけを…と思ったのですが、その次の印つけの途中で「これは途方もなく面倒くさい」と感じて結局それ以来、ルレットで印つけとミシンの前のしつけ縫いはしなくなりました。

これは大量生産のためのやり方だそうなのですが、今はホームソーイングでも普通に行われているみたいです。時間がだいぶ節約できるし、面倒がりな人にも向いてると思います。要するに私向き(笑

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