洋裁CADで自分用の原型を引いて、参照用型紙として保存して、新規ファイルから読み込んでみた。
できた!!!
わーい♪
けっこうつまづいて、そのたびに検索したり洋裁CADのサイトぐるぐる見たりして、不活発な脳みそを酷使してくたびれました…。でもうれしい。
せっかくなんで私がつまづいたところをメモります。
でもその前に。洋裁CADで印刷すると曲線がぐにゃぐにゃになって変だなーと思ってたんだけど、近いうちに改善されるみたいです。すばらしい! → 印刷部分の差し替え作業
落ち着いて読めば書いてある、落ち着いてやればできる
まず、洋裁CADの練習のためのページが用意されていますので、心を落ち着けて、やってみます。
洋裁CADの練習
こちらに、6回分の練習があります。基本的な使い方を理解するための練習です。
メンズシャツの製図方法
こちらは、新規ファイルで原型を参照しながら型紙を製図します。肩ダーツを袖ぐりに移動する操作方法、線の長さを指定して前襟ぐりの曲線をかく方法(不定値と繰り返し)、など。
詳細な使い方は洋裁CADの使いかたから探せます。
ヘルプは → 洋裁CADヘルプページ
動画もあります。tototomonet
私は型紙製図を手書きでやってて手順をわかっていたので、慣れてくるまでそれほど苦ではなかったんですが、それでもまずはじめに読んでおいてよかったと思うのはここです。
洋裁CADの世界観 洋裁CADのしくみ
※2017.9.27追記:洋裁CADのともさんが、さらに具体的でわかりやすい説明に差し替えてくださっていました。ありがとうございます。
(私は以前の文章も好きでした。なんというか、積み木の話や親と子の話が、フシギさの混じった整頓された世界のように感じました。昔話っぽくて気持ちよかった。笑)
洋裁CADサイトには情報がいっぱいあって探すのにちょっと苦労したので、自分のメモもかねて。
それから、私がつっかえたポイント。
- 計算が必要な線の長さは「計算値」に入れておく。
- → 線を引くときに電卓で計算しながら、線の長さを「xxミリ」と入れていっても製図はできます。でもこれだと、計算の基準になる数値(バストサイズとか)を変更しても反映されないです。せっかく洋裁CADを使うのだから、計算で出せる数字は「計算値」に計算式を入れておいたほうが便利です。
- 曲線を引くときは角度も入力する
- → たんなるポカですが。ちゃんと角度を入力する欄があるのに見落としました。ちなみに右方向が0、上が90、左が180、下が270みたいです。角度の計算は苦手です。
- 交点は交点を置かないと交点じゃない
- → 線と線の交点から何かをしたいというとき、交点はそのままでは点とみなされないみたいです。線の始点終点とは違うようです。交点には「交点」を置いて、その点から何か操作をするという手順が必要です。
- 製図の途中で数値を変えてみようと思ったときは「デザイン変更」を使う
- → 線の長さや角度を変えるとき。今作った要素はあの数字を変えたらどうなるのだろう?と思ったとき、さかのぼった要素を定義し直そうとするとそれ以降の要素が表示されないので、定義し終わるまで結果がわかりません。でも「デザイン変更」ならそれ以降の要素が表示されたまま、数値のところを変更すれば連動して製図に反映されます。便利。ただ、計算値を入れている場合はマウスのホイールで数字を変えたりとかできないです。
- 参照用ファイル(原型とか)は、普通に製図したのを、ファイル>参照型紙保存 で.ktsファイルになります。
- → 参照型紙にすると、計算値や点々距離なんかは左側のリストで見ることができますが、直線曲線などなどは展開しても左側のリストに出てきません。そして、参照型紙にしたときに表示したくない基準線などは、非表示にしておかないと全部表示されてしまいます。(参照しているファイルの要素を非表示にしたりとかはできないので気をつけましょう、てことです)
で非表示にするときには、グループで囲ってそのグループを非表示に…とやってもだめだったので、個別に一個一個非表示にする必要があるみたいです。 - 参照型紙を読み込んでも操作できない?
- → これもしょーもないポカでした。参照型紙は変更できないので、線の上でクリックしても要素を選ぶプルダウンメニューとかは出てこないんです。何か操作をするためにウインドウを出して、点や線を選ぶ必要のあるときはちゃんと選べます。肩のダーツを移動するために回転させるとかのときは、ちゃんと参照している型紙が動いてくれます。
- 線の方向を表示しとくといいかも
- → オフセット線の右側か左側かがわかりやすい。もしかして縫い代付けのときに方向がめちゃくちゃだとエラーになるのかなと思ったけど、そうでもないみたい…? もうひとつの理由は単純に、矢印が鳥の足跡みたいでかわいいから。
思い出せるのはこんなところです。まだ原型を作り終えたばかりで、これから色々やっていくうちにもっとつっかえポイントがでてきそうです。そのときは、ここに追記します。
– – –
じつは私は練習の6でつまづいて(縫い代付けでエラーが出て原因がわからなかった)、そのあとしばらく放っておいたんです。で再開した1日目に、曲線の引き方がわからなくてまた放置。(その後はUnity漬けになってた。)
で、洋裁CADは難しそうだから普通のCADをおぼえようと思いました。
でもやっぱり、洋裁CADの「原型を作っておけば複数のファイルで参照できる」のは便利。それからサイズの数値を変更するだけで型紙が別サイズになったりするのも便利すぎる。手書きだとサイズ変更は引き直しだし、普通のCADでもたぶんそうだろうなー。たぶん。と思い直しました。思い直してよかったです。
時間の節約ができるのは本当にありがたいことです。
洋裁CADを誰でも使えるようにしてくれたともさんありがとう。
