趣味の洋裁には文化式新原型を使う人が多いと思いますが、その原型は若くて標準的な体型に合うように作られているのだそうです。
昔から洋裁には興味がありましたが、これをはっきり知ったのは文化学園のページを見てでした。最近のことです。
他にも、型紙や既製服はBカップくらいに作られているらしく(あくまでネットの情報ですが)、海外でも同様らしいことを海外のサイトを見て知りました。Bカップの型紙を補正する「フルバスト調整(FBA)」の方法が多く紹介されていました。
マンガの参考にした情報へのリンクは、記事の最後にまとめました。
既製服が体に合わなくても、自作という選択肢がある というマンガ
参考リンク
原型のこと
冒頭にも書きましたが、2000年頃に「新」になった文化式原型は若く平均的(標準的)な体型に合うように作られているそうです。販売されている文化式新原型に使われているサイズが「B83、W64、背丈38」なので、このあたりが「標準的」な体型なのかなと思います。
この原型は、成人女子(18-24歳)の標準的な体型(バスト寸法80-90cm)を中心に適合しやすいように作られています。
文化式原型の書き方 – 文化学園ショップ
2009年頃に改定された「新ドレメ式原型」も、18~28歳くらい?の方の平均寸法をもとに作られているそうです。こちらに書き方が紹介されていました。
ちなみに、原型が標準的に出来上がっても、ここから補正をして自分の体に合わせれば良いのでがっかりしなくてよいです。(基礎的な知識がない私のような人間にとっては、トライ&エラーの長い道のりになります。汗)
※標準的と平均的は意味の違う言葉ですが、この場合は同じようなところを指していると思ったので、この記事では同じ意味で使いました。本来は「標準的」を使うのがよいのかもしれません。
型紙や既製服はBカップを想定しているらしいこと
Dカップ以上の女性のための服を作っているアパレルブランド代表へのインタビュー記事。日本のブランドです。通常のアパレルでの基準はBカップくらいとのことです。
こちらはドイツ語のブログ記事なのですが、Googleの翻訳で普通に読めます。記事冒頭で「ほとんどのパターンはBカップサイズ用に設計されている」と述べられており、Cカップ以上の場合のパターン補正(フルバスト調整・FBA)の方法が紹介されています。
英語ですが、同じくフルバスト調整の記事です。こちらにも「縫製パターンは一般的にBカップに対応するようドラフトされている」と述べられています。
こちらも英語。大きなものではなく小さなフルバスト調整、ダーツなし・簡単な方法。
なぜBカップなのかな?と思い、ワコールのブラジャーサイズ表を見てみました。A~Cカップのサイズが多い(というか幅広い、130cm超まである)ので、たぶん中間のBカップの人口が多いのかなと、なんとなく納得しました。
9AR~13ARあたり、M~LLサイズあたりが売り場に多いこと
成人女子用の既製服のサイズJIS規格はけっこう広範囲です。1977年・1981年に作られたらしいので鮮度はどうかなと思いますが(とくに身長)、それでもなかなかのものです。
ではなぜ売り場にある服のサイズは広範囲ではないのか?
たいして売れないサイズを作ったり仕入れたりして、たくさん売れ残ったら嫌だなぁっていうことだと思います。コストをかけても結局利益が出ないのは誰でも嫌ですからね。
「アパレル」「サイズ展開」で検索して見つけた記事です。この記事ほんとうにたくさんの人に読んでほしいです。
この記事では主にプラスサイズについての思いが語られています。
私としては「低身長+超骨太プラスサイズ+高齢者体型」の既製服がもし普通に売られていたら、泣きます。
まとめ
型紙が平均的(標準的?)な体型に仕上がるというのは、ある意味わかるんです。そこから個々の体型に合わせていくので、あまりクセのないところがスタート地点だといろんな展開がしやすいんだな、と。
少し高齢者に歩み寄ったスタート地点のパターンがあってもいいな、とは思いますけど。あまり知識のない人間にとって、どこをどのくらい補正すればいいのかというのは本当にわからなくて迷うので。
既製服については、みんなが服を作れる環境にあるわけじゃないので、サイズ展開くらいはもっとたくさんあってほしいです。
ぴったりフィットとは言いませんが、「少しでも着やすい服」が「買いやすい」状況。これって、そんなにも実現が難しいことなんだろうか。確実に必要なことなのに。
たとえばの話ですが、いろんなサイズの見本服を試着して「このサイズのこの服」っていうふうに買うことができるお店があるといいなと思います。服の種類は少なくても。ほしいのはサイズと、ちょっとした直しです。
もしそういうお店が本当に存在するなら、そういうお店がもっとたくさん増えて、誰でも買いに行けるような世の中になってほしい。
服は買うもの、売ってなければ諦めるしかない。だから体に合わない服を体にくくりつけて生きていくしかない。人生が終わるまで。こんなのっておかしいです。
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